ブラックスワン(上):世の中は「見えないものほど重要」である
「なぜ、日々コツコツと努力・行動することが重要であるか」
これを理解したい方にお勧めです。
・ブラック・スワン(上)
-著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
・今の世の中は「偶然」の積み重ねで成り立っている
人間は「木を見て森を見ない」、「確率が低いことにはアンテナが働かない」、「後付けで理屈を付けたがる」という生き物で、不確実性と上手に共存する事が重要だ、という内容が書かれています。
「見えないもの」が重要
以下のことから著者は「目に見えないものほど重要である」と教えてくれます。
・ブラックスワンとは「予測できない、インパクトが大きい、後から理屈をつけられる」ものであり、良い・悪い両方のブラックスワンが存在する
・良いブラックスワンは現れるのに時間がかかり、悪いそれは「突然」現れる
・その両方は「意識されないことの累積結果」である
「いかに目に見えない、意識できないものから学びを得るか」を考えさせてくれます。
「自分マニュアル(取扱説明書)」を作る
「意識できないもの」からいかに学びを得るか?
・自分マニュアル(取扱説明書)を作成する
自分の「バイアス」を可能な限り削るため、日々の振り返りで「自身の思い込みポイント」を抽出する(手帳を使う日々の習慣にこれを取り入れる)。
・新聞の記事の「裏側」を探す
記事に書かれていることを予測せず、その背景・見えないことを探すために新聞を読む(本当に役立つ情報の可能性が高いため)。
・上手くできたことは振り返らない、上手くいかなかったことを自分のせいにし過ぎない
偶然の要素に左右されることも多々あるため、次の行動の質を高めること「のみ」に注力する(何をしても、起るべくして起ることもある)。
読むたびに考えさせられる
3回読んでようやく書けましたw
「著者が何を伝えたい?」が読むたびに変わった、読みごたえのある本です。
「分厚い」と感じるほどでは無いため、「たまにはビジネス書以外を読んでみよう」と思っている方、毎日数ページずつこの本を読んでみてはいかがでしょうか?