運動を続けるための教科書:「脳を鍛えるには運動しかない」【第4章】〜【第6章】
「集中力が続かない」
「無気力な日が続く」
「何もやる気が起きない」
人間であればそんな日もあります。
だた、できれば早く立ち直りたい。その頻度を少なくしたい。
運動はそれらに対しても効果的です。
・「脳を鍛えるには運動しかない」
-著者:ジョン・J・レイティ with エリック・ヘイガーマン
この本の「第4章」から「第6章」までの内容で「日々の生産性を高めるために運動をしたい」と思えるでしょう。
今回はその内容を少し書きます。
1日30分の運動で集中力アップ
「仕事」や「勉強」などで、最も難しいことは「高いパフォーマンスを継続させること」だと思いませんか?
同じ時間を掛けるなら成果は高い方が良い。
集中力が「高いとき」と「低いとき」の差は誰もが感じることだと思います。
運動することで、以下の点に対して効果を発揮します。
① 不安を避ける
「鼓動、呼吸が早くなる=必ずしも不安につながらない」と学習する。
運動をすることで、「興奮状態でも体は大丈夫だ」と脳に認識させます。
ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)が血流に乗り脳まで流れ、アドレナリンの流れを止めて心拍数を下げることで不安から解消されます。
この状態は、強度の高い運動をすることで生まれやすくなります。
② 気分を良くする
憂鬱、不満、イライラ…それらに対しても運動は効果的。
エンドルフィン(きつい運動中に筋肉の痛みを和らげる物質)という物質が上昇し、幸福感をもたらします。
運動をすると、脳由来神経栄養因子(BDNF:ニューロンの結合を促進する)が増えて、コルチゾール(ニューロン結合を遮断する)の攻撃から守ります。
③ 注意散漫を解消
運動は「計画」と「努力」を要するもの。
結果の予測、切り替え、集中などをコントロールする脳の部位を活性化させます。
格闘技などでは、極論「生きるか死ぬか」に近い状態で活動に必要なものを学習します。
結果、「大脳基底核」という注意システムが働く場所をよりスムーズに働かせます。
これらに必要な最低限度の運動は「有酸素運動30分」。
「1日の生産性を高める時間」としては、負担は少ないと感じられます。
日々の生産性を高めるために運動をしよう
まずは習慣化することを目標にしましょう。
それから徐々に運動強度を高めていきましょう。
何より「続けること」が大切です。
毎日が難しい方は、「この日は勝負」という日から有酸素運動をしてみませんか?