人生を変える楽観主義:脳科学は人格を変えられるか【第1章】【第2章】
「自分はマイナス思考だから」
そんな風に悩んでいる方へ。
癖や偏りを「わずかでも」変化させれば脳は変化する、そんな内容が書かれた書籍を紹介します。
・脳科学は人格を変えられるか?
-著者:エレーヌ・フォックス
この書籍の中で「サニーブレイン(晴天脳:ポジティブ)」、「レイニーブレイン(雨天脳:ネガティブ)」と呼ばれている脳の回路は、脳の中で「最も可塑性が高い、変化しやすい部分」だと言われています。
「見方」を変えれば脳は再形成される
「成功とは、失敗に次ぐ失敗を重ねても熱意を失わない能力のことだ」
イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉です。
「悪いことは絶対に起こらない」という逃避的な考えではなく、「起こっても何とかなる」と受け入れることでプラス思考が生まれます。
有名な俳優や偉人も「何とかなる」主義、楽観主義により成功を収めています。
① マイケル・J・フォックス
29歳でパーキンソン病の宣告を受けた俳優。
「どんなひどいことが起こるかもしれないと、きちんと覚悟している」
「どんなことが起きても絶対に対処できる自信がある。これまでの人生で必ず乗り越えられると学んでいる」
問題や障害が待ち受けていること、そして創造的に解決する必要があることを受け入れて行動した方。
自ら基金を設立してパーキンソン病の研究のための資金を年間で何百万ドルも集められるようになりました。
② トーマス・エジソン
蓄音機、電球などの発明家。
自分の工場が火事になり、1億2000万ドル費やした設備や建物が燃えてしまった。
さらに、保険では損失の一部しかカバーできなかった。
そんな状況で、「怪我人がひとりもいない」と確認ができた彼は、「もっと良い工場の再建機会」としてとらえたそうです。燃えている工場を友人や家族を呼び、一緒に見物させて…。
③ シリン・エバティ
人権活動家。
1979年のイスラム革命時に、「女性は裁判官や弁護士の職に不適当」と革命政府が断じたため、すべての弁護士とともに職を解かれた。
それでも1992年に弁護士免許を再取得し、イランの女性や子どものために社会的正義を追い求めた。
そして、2003年にノーベル平和章を受賞した。
そんな彼女は自国政府からは何の評価や賞賛も与えられてません。
楽観主義者は、困難が起きても「継続的」ではなく「一時的」ととらえることができる方たちです。
人間の脳は変化できる
楽観主義は「毎朝人間が寝床から起き上がることを可能にする能力」です。
そもそも人間は楽観主義(「オプティミズム・バイアス(楽観的偏向)」)。
まずは1日で1つ、物事の見方を変える習慣をはじめてみてはいかがでしょうか?