自分の柔軟性を信じよう:脳科学は人格を変えられるか【第5章】
「自分はもう歳だから」
歳を重ねるごとに新しいことへの挑戦を諦めてしまうこと、増えてませんか?
そんな習慣を変えるために、この本を読んでみましょう。
・脳科学は人格を変えられるか?
-著者:エレーヌ・フォックス
訓練すれば、何歳でも脳は変化する。
使われていない分野も他で活かされている。
脳は本当にすごい。
脳の柔軟性を信じる
本来、脳は「不安」を感知する能力が「快楽」を得ることより得意です。
様々な経験で、その「バランス」を調整してあげれば、「挑戦したい」というポジティブ回路(この本では「サニー・ブレイン」と表現)が強化されます。
① 使われていない分野も他に活かされている
「目の見えない方の脳は、聴覚に接収される」
「耳の聴こえない方の聴覚野は、視覚刺激の反応が起こる」
脳は使われないからといって「何もしない」のではなく、他の感覚や活動が利用される様になります。
「自分は消極的」と感じている方は、本来「積極的」になり得る分野がその様に活動していないだけです。
② 何歳からでも新しい細胞は生まれる
がんを患っていた50〜70歳の方々にも、新しい細胞が生まれていたことがある研究で発見されています。
(研究の了承を頂いた患者の方の脳を調べて判明)
生まれ持ったニューロンが全てではなく、新しい脳細胞は生産可能ということです。
何歳からでも。
③ 脳は優先的に学ぶものがある
高い学習能力が備わっている脳は、何かを優先的に学びとる準備が備わっている。
「原始的な危険を優先的に不安視すること」が1つの例。
異なる文化や社会集団に属する人に出会った場合、人間は「不慣れ」なために恐怖を覚えます。
その後の環境で「不慣れ」を克服すると(良い経験を重ねれば)「快楽」に変わり、恐怖の回路が起動しなくなります。
ストレッチと同様、続けていれば脳は必ず柔軟になります。
あなたの脳は変化する
「7歳くらいを過ぎると脳は柔軟性を失い、変化しなくなる」
そんな概念はもう古い。
何歳からでも脳は柔軟に活動します。
まずは自身の脳の可塑性を信じることからはじめて、新たな習慣を1つずつ増やし、1つずつ思考を変化させてみませんか?