さあ、幸福を手に入れよう:脳科学は人格を変えられるか【第6章】
「幸福ってなんですか?」
そう聞かれたとき、あなたはどう答えますか?
この本の「第6章」に、幸福になるためのヒントが書かれています。
・脳科学は人格を変えられるか?
-著者:エレーヌ・フォックス
経済的に裕福な状態。
ライバルに勝ったとき…
この章には、「どの様に考える人が幸福な人か(楽観主義者か)」が書かれていて、その為の方法を学ぶことができます。
楽観主義者とは「努力を重ねられる人」
楽観的な人の考え方として、「人生の舵は自分が握っている」という感覚が高い、という特徴があります。
言い換えれば、コントロールできないこと(他人の評価や考え方など)ではなく、コントロールできること(頑張れば何とか達成できる目標など)に目を向けられる人です。
他人との比較から解放されたとき、誰もが幸福を感じることができるのかもしれません。
① 1:3の黄金比
心理学者「バーバラ・フレドリクソン」が発見した比率です。
ネガティブな感情1つに対し、ポジティブな感情3つを感じるべき、という考え方です。
無理にネガティブな感情を否定せず、ポジティブな感情で中和する。
そうすることで、「恐怖を感じる扁桃体の活動」を「前頭前野で抑制する」ことができます。
尚、(別の章でも書きましたが)恐怖を感じる回路は危険を回避するための重要な回路です。
人間に備わっている回路で、快楽を感じる回路より強力で、無理な抑制は困難。
受け入れて上手く中和することが上策、ということでしょう。
② 富で得られる幸福度の差は少ない
基本レベルの豊かさ(住む家と食べ物があること)が得られると、それ以上からはお金があっても「長期的な幸福度」を高められない、という幸福に関する調査結果があります。
長期的な人生の意義を見つけられるか、幸福度の差はそこにあります。
③ 「ゾーン」に入る
目標を立て達成に向かって努力する。
その際に「フロー体験(ゾーンに入る)」を得るための絶妙なバランスを発見しましょう。
簡単過ぎれば飽きるし、難し過ぎればストレスになり続かない。
「自身に最適な目標」であるとき、他者が入り込めない状態となり、幸福度が加速します。
コントロールできそうな「最適な目標に向かって努力し続けられる人」こそ、本当の楽観主義者です。
「自分が出来ること」を「やり続ける」
何に対しても「継続すること」は本当に難しいと感じます。
「楽観主義(未来への見込み)」を持ち続けることが、そのための一つの方法です。
まずは1日ひとつ、「1ネガティブに対して3ポジティブの感情を持つ」という習慣から始めてみませんか?