備えあれば憂いなし:「影響力の武器【第5〜8章】」
「心理学を学ぶとどんなメリットがあるのか?」
いまひとつ「ピンとこない」という方にお勧めの本です。
・タイトル:影響力の武器
-著者:ロバート・B・チャルディーニ 先生
悪用せずに「どんな影響力(どんな心理学的原理が要請を受け入れる様に影響するか)」があるのかを知れば、自身の身を守ることにつながります。
影響力の存在を知る
「影響力」の存在を認識できるだけで、無防備に「イエス」と答えてしまう機会を減らせます。
「影響力の武器【第1〜4章】」で紹介した3つの原理、「返報性」「コミットメントと一貫性」「社会的証明」の他に、以下の3つが存在します。
① 好意
人は「自身が好意を持っている人」にイエスという傾向がある。
承諾を誘導をしようとする専門家は、「見た目(身体的魅力)」や「類似性」を駆使してそれを引き出そうとする。
② 権威
「権威者(専門家)」に対してはもちろん、我々は「肩書き」「服装」「自動車」など、権威の「シンボル」にも反応し易い。
「この権威者は本当に優れた専門家なのか?」と自分自身に質問をする癖を持っていないと、安易に服従してしまう。
③ 希少性
手にいれにくいものは価値があることが多いため、人は機会を失いかけると「より価値があるもの」とみなす。
手に入りづらい情報が発生した場合、それを一層手に入れたくなり、手に入れる前からそれに賛同するようになる。
情報が多すぎる現代社会で、十分な考慮が出来ない我々は、常に「影響力」を受けているはずです。
これら「6つの原理」の存在をしっかりと認識しましょう。
身を守るための知識
繰り返しになりますが、悪用せずに「身を守る知識」として学習しましょう。
倫理と美意識を大切に、6つの原理の存在を覚えることからスタートしてみませんか?